一括変換したオーバーレイはFX-SMSTをインストールしたフォルダ以下の「FDL」というフォルダに作成されます。また、変換時のエラーなどの情報はデスクトップ上にログファイルとして作成されます。一括変換後はこのログファイルのチェックも忘れないようにしてください。
FX-SMSTはホストメーカーのオーバーレイ(240DPI座標)を富士フイルムビジネスイノベーション(株)のオーバーレイ(300DPI座標)に変換しますが、縮小を指定したときには、変換前のオーバーレイでのドット座標と変換後のオーバーレイでのドット座標が等しくなるように変換します。したがって、オーバーレイの印刷サイズが4/5(5分の4)となり、縮小されます。
IBM(OGL)以外のオーバーレイには、座標の原点の位置が記述されていません。したがって、FX-SMSTの変換では、原点位置を用紙の左上と仮定して変換します。そのため一般に変換後のオーバーレイは左上に寄った形となります。これを修正するには、変換パラメータの「フォームオリジン」項目で座標の原点位置を指定するか、または変換後にオーバーレイの「書式設定」でフォームオリジンの値を変更します。
変換前のソースファイルの形式が正しくないと思われます。FX-SMSTはPCのWindows上で動作しますが、ソースファイルは、ホストコンピュータ上の形式をそのまま扱います。
FTPやエミュレータでのホストからのダウンロードでファイル形式を変換していませんか?
詳しくはユーザーズ・ガイドのオーバーレイ・ソースの読み込みの記述を参照してください。
ソースの記述に文法上の誤りがある、またはFX-SMSTで対応していないコマンドまたはパラメータがソースに含まれていると思われます。FX-SMSTは、各ホストメーカーのオーバーレイ仕様にしたがった記述が行われていることを前提として解釈します。仕様と異なる記述をした場合の解釈については正解が不明のため、ホストメーカーではエラーとならない記述であっても、エラーとして検出します。仕様を確認してソースを修正してください。また、FX-SMSTはあるバージョンの仕様を正解として解釈します。それ以降に追加されたコマンドやパラメータ、および記述方法については解釈できず、エラーとして検出します。
サブインクというのは、枠付き塗りつぶしの枠部分、すなわち外枠の線の部分に適用するインクパターンを指定するものです。
枠付き塗りつぶし以外の図形では、異なる属性を持つ部分がないので単にインクを指定しますが、枠付き塗りつぶしは、内部の塗りつぶし部分と枠部分の2つの要素があるため、一方の枠部分をサブインクとして指定する形式になっています。
FX-SMSTでは、IBM製、富士通製、日立製、日本電気製のセンタープリンタのオーバーレイ定義を入力として変換することができます。
各社のオーバーレイ定義の名称は次の通りです。
IBM OGL
富士通 ADJUST
日立 FOG
日本電気 FORMEX